春眠暁を覚えずという名言ならぬ迷言があるが、暁に目を細めて起床の伸びをする気持ちよさより、僕は布団にくるまってぬくぬくと惰眠をむさぼる気持ちよさの方が数倍うわてだと考える。

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人間の三大欲求の一つである睡眠欲。睡眠とは、心と体を正常に保つために夢の世界へ旅立つ自分を許すという神の慈悲であると解釈する。

惰眠の素晴らしさを身を呈して僕らに伝えるために、こてつくんは今日も堂々と昼寝をする。
朝起きてから眠り、昼ごはんを食べてから眠り、そして夜になると眠る。猫とはそういうものなのか。
そんな猫を横目に見て、僕もこたつにごろりと横になることにする。
夕暮れ時。晩ご飯まで、あと小一時間あるわけだし。
夢の中で、待つとしよう。